2008年 11月 30日
『魔王』 |
↑読み終えました。
いやぁ、相変わらず読みやすい文章でした。
いつものミステリーのように人が傷つくコトもないし、
ビクビクしながら読む必要もないので、
肩肘を張らずに気楽に読むことができました。
スラスラ、あっという間に読み終わった印象です。
伊坂幸太郎さんの作品を読むのは、今回で5作目になりますが、
今までの作品とは文体や内容が若干異なる気がしました。
「物語のストーリー展開」が主体だった今まで作品に比べて、
今回は、より「観念的な」内容だったように思います。
というのも、主人公の兄弟が
特異な能力を持っている(らしい)という設定は、
何とも彼らしい設定ではありますが、
この二人の人物像や背景が重要だというよりも、
彼らの発する言葉や会話の内容が主役であるような…。
しかも、その節々に作者である伊坂さん自身のメッセージが
込められているように感じたというか…。
彼自身、あとがきでは
『これはフィクションであって、個人的なメッセージや
特別な意味合いが含まれるわけではない…』
というような注意書きを添えていますが、
まぁ、普段から彼はこういうコトを感じながら
生活しているんだろうな…と。
それが、なかなか痛烈で、読んでいて潔いです。
「政治批判」だったり「マスコミ批判」だったり、
中には、いかにも在り来たりな内容もありますが、
今までの作品と違って、彼の人物像が
より見えてくる気がして楽しかったです。
『ゴキブリが嫌いだから「ごきげんよう久しぶり」と呼ぶ』とか、
『「アンダーソン」と「安藤さん」は発音が似ている』とか
言葉遊びを楽しんじゃう所も彼らしくて、
普段からこんなコトを想像しながら
ニヤニヤしているのかな…なんて…(笑)
そして、登場人物の兄弟の兄弟愛もとても温かくて好きです。
ちょっと『重力ピエロ』に繋がるモノがあります。
やっぱり、仲の良い兄弟って素敵ですよね。
職場でお世話になっている読書好きの女性が
「読み終わったら貸して」と言っていたので、
今度、感想を聞いてみたいと思いまーす。
さて、次はケイゴさんの作品を買ってきました。
『ガリレオ』シリーズにしようかな…と思っていたんだけど、
元来、アマノジャク気質もので、やっぱり敬遠…。
『片想い』という作品にしました。
読み終わったら、感想を書かせてもらいまーす。
いやぁ、相変わらず読みやすい文章でした。
いつものミステリーのように人が傷つくコトもないし、
ビクビクしながら読む必要もないので、
肩肘を張らずに気楽に読むことができました。
スラスラ、あっという間に読み終わった印象です。
伊坂幸太郎さんの作品を読むのは、今回で5作目になりますが、
今までの作品とは文体や内容が若干異なる気がしました。
「物語のストーリー展開」が主体だった今まで作品に比べて、
今回は、より「観念的な」内容だったように思います。
というのも、主人公の兄弟が
特異な能力を持っている(らしい)という設定は、
何とも彼らしい設定ではありますが、
この二人の人物像や背景が重要だというよりも、
彼らの発する言葉や会話の内容が主役であるような…。
しかも、その節々に作者である伊坂さん自身のメッセージが
込められているように感じたというか…。
彼自身、あとがきでは
『これはフィクションであって、個人的なメッセージや
特別な意味合いが含まれるわけではない…』
というような注意書きを添えていますが、
まぁ、普段から彼はこういうコトを感じながら
生活しているんだろうな…と。
それが、なかなか痛烈で、読んでいて潔いです。
「政治批判」だったり「マスコミ批判」だったり、
中には、いかにも在り来たりな内容もありますが、
今までの作品と違って、彼の人物像が
より見えてくる気がして楽しかったです。
『ゴキブリが嫌いだから「ごきげんよう久しぶり」と呼ぶ』とか、
『「アンダーソン」と「安藤さん」は発音が似ている』とか
言葉遊びを楽しんじゃう所も彼らしくて、
普段からこんなコトを想像しながら
ニヤニヤしているのかな…なんて…(笑)
そして、登場人物の兄弟の兄弟愛もとても温かくて好きです。
ちょっと『重力ピエロ』に繋がるモノがあります。
やっぱり、仲の良い兄弟って素敵ですよね。
職場でお世話になっている読書好きの女性が
「読み終わったら貸して」と言っていたので、
今度、感想を聞いてみたいと思いまーす。
さて、次はケイゴさんの作品を買ってきました。
『ガリレオ』シリーズにしようかな…と思っていたんだけど、
元来、アマノジャク気質もので、やっぱり敬遠…。
『片想い』という作品にしました。
読み終わったら、感想を書かせてもらいまーす。
by el_senzaki
| 2008-11-30 12:30
| これ読みました…